中古のアイアンセットで、カーボンシャフトを選ぶメリットと注意点をご紹介します。
アイアンでカーボンシャフトを選ぶメリット
メリットを簡単に説明すると
- スチールシャフトよりもボールの高さが出しやすくなる
- 打感が変わる
- ドライバーからのフィーリングを合わせやすい
などです。
一昔前までは、アイアンセットのカーボンシャフトと言えば、『ヘッドスピードが遅い人用』だとか、『シニア向け』な~んて思っているゴルファーが多かったと思いますが、それは大きな間違いです。
今の女子プロゴルファーを見ても分かる通り、アイアンセットにカーボンシャフトを使用している女子プロは多数います。
彼女たちのヘッドスピードは、男子プロからすると遅いかもしれませんが、我々アマチュアゴルファーからすると、ほとんど変わらないはずです。
そんな女子プロゴルファーも使用してる、カーボンシャフトのアイアンを使うメリットをご紹介します。
最近のストロングロフトのアイアンに適応するため
昔の7番アイアンのロフト角は、34度から36度くらいが主流でした。
しかし、今どきのストロングロフトのアイアンは、7番でロフト角30度とかなり立っています。
5番アイアンになると、ロフト角は24度とか25度にもなり、昔の4番、3番アイアンに相当するロフト角になります。
ロフト角がたっているアイアンで、ボールの高さを出すためにはそれなりのヘッドスピードが必要です。
しかし、ヘッドスピードを上げて、ボールの高さを出す事は簡単な事ではありません。
そこで、ヘッドスピードを上げなくてもボールの高さが出しやすい、カーボンシャフトを使用して最近のストロングロフトのアイアンに適応してるんです。
フェアウェイウッド、ユーティリティからの流れ、フィーリングを同じにしたい
最近の女子プロの試合を見ていても、多くの場面でユーティリティを使用している選手を見かけます。
普通のゴルファーが一般営業のコースで、レギュラーティーからプレーした場合、ユーティリティの出番はさほど多くないと思います。
ティーショットを失敗した場合、もしくはロングホールのセカンドショットぐらいでしょう。
しかし、距離の長いコースやセッティングの厳しいコースであれば、高いボールでグリーンに止められるフェアウェイウッドやユーティリティの出番はもっと多くなります。
女子プロの場合がそうです。
残り180ヤード190ヤードを高さを出してボールを止める際や、150ヤードの打ち上げ、アゲンスト。
飛距離が出ない選手になるとフェアウェイウッドやユーティリティを3本も4本もバックに入れています。
選手によっては、アイアンよりも使用頻度が高いかもしれません。
そんなユーティリティを使用する場面の多い女子プロは、フェアウェイウッドやユーティリティと同じフィーリング(感覚)でアイアンも打ちたいから、カーボンシャフトのアイアンを使用するのだそうです。
アイアンでカーボンシャフトを選ぶ時の注意点
とくに中古でカーボンシャフトが標準装着されたアイアンを買う時は、シャフトの重量に注意が必要です!
カーボンシャフト自体は年々進化していますが、発売された年によってシャフト重量の流行りが違います。
昔のカーボンシャフトは、スチールシャフトに比べると少し軽いくらいで、硬さもそこそこでした。
しかし、ちょっと前から5番アイアンの総重量が350グラムから360グラムで、シャフトの重量は50グラムから60グラム台の、かなり軽くてやわらかいカーボンシャフトが多くなってきました。
軽すぎるシャフトは、クラブのしなりを感じずらくボールに伝える衝突エネルギーも小さくなります。
初心者の方がスイング軌道を作りたいときには良いかもしれませんが、ボールの高さを出したい理由でカーボンシャフトに変更するのであれば、軽るくてやわらかいカーボンシャフトは選ばない方が良いです。
軽くて柔らかいカーボンシャフトのアイアンが増えてきた理由
軽くて柔らかいカーボンシャフトのアイアンが増えてきた理由は、『クラブメーカーが売りやすいから』です。
『硬くてしっかりとしたシャフトのアイアン』と、『柔らかくて振りやすいシャフトのアイアン』だったら、どっちを選びますか?と言う事です。
ヘッドスピードがそこそこあって、『ダイナミックゴールド』なんかを使ってるゴルファーとかは、しっかりとしたシャフトの方がしっくりくると思いますが、ゴルフを始めたばかりの方やヘッドスピードが速くない方は『軽くて柔らかいシャフト』の方を選ぶはずです。
振りやすいと感じるし、ボールも上がりやすいですからね。
つまり、『軽くて柔らかいシャフトを入れたアイアン』の方が、多くのゴルファーに売れるんです!
だから、どこのクラブメーカーも『軽くて柔らかいシャフトのアイアン』をたくさん作って販売するようになったんです。
軽くて柔らかいカーボンシャフトのアイアンを使うデメリット
軽くて柔らかいカーボンシャフトのアイアンを使うデメリットは、『タイミング合わないと曲がり幅が多くなる』事です。
私は、練習用にレディース用のドライバー(シャフトフレックスL)を持っていて練習場で使用するのですが、軽くて柔らかいシャフトのドライバーは『ボールが上がりやすく』『めちゃめちゃ良いボール』が打てます。とっても振りやすいです。
しかし、少しでも軌道が悪かったり、タイミングが合わないと半端なく曲がります。
色々なゴルフ仲間にレディースのドライバーを打ってもらいましたが、ほとんどの人が『これ良いね~』と口を揃えます。
しかし、実際のラウンドではつかえません。
理由は、軽くて柔らかいシャフトのクラブは、ボールに伝えるエネルギーが軽いので、良いボールに見えても実は『そこまで飛んでいない』事がわかってるからです。
その点、ある程度重量があって硬いシャフトの方が、タイミングがずれた時のボールの曲がり幅は小さいですし、重さがあるのでボールに伝えるエネルギーも大きくなります。
つまり飛んで曲がりずらくなるんです。
軽くて柔らかいシャフトのクラブは、振りやすくて良いボールが打てるけど、タイミングが合わないとすごく曲がるし実際はあまり飛んでないデメリットがあるんです。
アイアンでカーボンシャフトを選ぶメリットと注意点・まとめ
最近のストロングロフトのアイアンを使いこなすためには、カーボンシャフトの選択は非常に有効な手段です。
しかし、選び方を間違えてしまうとデメリットばかりになってしまいます。
中古で選ぶなら、なるべく最新のモデルで重めのカーボンシャフトが装着されているアイアンを選ぶ事をおすすめします。
シャフトだけを入れ替える場合でも、スチールシャフト装着時と同じくらいか少し軽い程度の総重量になるカーボンシャフトを選ぶ事をおすすめします。
個人的なおすすめの組み合わせはゼクシオフォージドアイアンのヘッドにバシレウスのカーボンシャフト!
これまじで良いです。高さが出せるし、距離は出るし、やさしいし。
ただ値段が、、、。